【プロローグ】森に呼ばれたわけじゃない。私たちが「ここ」を選んだ理由。

岡山県、西粟倉村。 信号機は、村に2つしかない。 コンビニエンスストアはない。 あるのは、面積の95%を占める森林と、清流と、人口約1,300人の暮らし。

けれど、この村は今、日本で最も「熱量の高い」場所のひとつかもしれない。

■ 55人の「よそもの」たち

現在、この村には55名もの「地域おこし協力隊」が在籍している。 人口比率で言えば、驚異的な数字だ。

彼らは、静かな森に癒やされるために来たのではない。 ある者は、捨てられる木材を宝に変えるために。 ある者は、地域資源で新しいビジネスを創るために。 そしてある者は、経営者の右腕として、自らのキャリアを賭けて。

ここにあるのは、牧歌的なスローライフではなく、 「ローカルベンチャー」という名の、泥臭くも美しい戦いだ。

■ 百年の森と、暮らす、働く。

西粟倉村には「百年の森林(もり)構想」という理念がある。 あと50年経たないと、私たちが植えた木の本当の価値はわからない。 それでも、手入れを続け、未来へつなぐ。

私たち『NISHIAWAKURA.COM』編集部は、 そんな「百年の計」の中で生きる人々の、リアルな息遣いを記録したいと思った。

成功談だけを載せるつもりはない。 理想と現実のギャップ、雪国の暮らしの厳しさ、 それでも「ここ」を選び続ける理由。

このサイトは、西粟倉村という実験場で起きている **「挑戦と、暮らしのアーカイブ」**である。

もしあなたが、今の場所に違和感を抱いているなら。 あるいは、自分の手で何かを動かしてみたいと願っているなら。 時々、このサイトを覗いてみてほしい。

ここには、あなたの未来のヒントが、きっと落ちている。


NISHIAWAKURA.COM 編集部

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